Medical Care 診療のご案内

泌尿器科専門知識をもって診療し、 必要時には然るべき施設に責任もって紹介する、 泌尿器科疾患のプライマリーケアを実践します

泌尿器科は尿路(尿の通り道:腎臓から尿管・膀胱・尿道)を扱う専門科です。男性の場合、尿路と生殖器が一部重なっているため男性生殖器(前立腺・精巣・陰茎・包皮等)も扱います。尿路はもちろん全ての人に存在するわけですので、おしっこについての問題はすべて泌尿器科が専門科です。 男性不妊症についてのご相談もお受けいたします。 老若男女問わず気になることがあればどなたでもお気軽に当クリックをお尋ねください。 また、当クリニックでは風邪や腹痛などの一般内科診療領域もカバーしておりますので、ご家族のかかりつけ医としてお気軽にご相談ください。

次のような症状がある方は要注意!

泌尿器健康チェックリスト

  • お腹や背中に激しい痛みがある
  • おしっこをする時に痛みがある
  • 背中に鈍い痛みがある
  • 血尿がある
  • おしっこの回数が多い(頻尿)
  • 健康診断で尿潜血を指摘された
  • おしっこをした後にまだ残っている感じがある(残尿感)
  • 健康診断で腎臓の腫瘤を指摘された
  • おしっこの勢いが悪い、あるいはおしっこが出にくい
  • 睾丸に痛みがある
  • 夜中に頻繁にトイレに行く
  • 睾丸が腫れてきた
  • おしっこが漏れる

泌尿器科では主に次のような疾患を診療しています

疾患名 主な原因 主な症状
前立腺肥大症 精液の一部となる前立腺液を分泌している前立腺は、膀胱の出口で尿道をぐるりと取り巻いているクルミ大の臓器です。 個人差はありますが、40〜50歳頃から加齢とともに多くの男性で前立腺(内腺)の肥大がみられるようになります。
  • おしっこの出が悪い
  • 頻尿、特に夜間頻尿
神経因性膀胱 排尿をコントロールする大脳・脊髄・末梢神経の障害によって起こる排尿障害です。主に下記疾患を過去に発症された方に多くみられる症状です。
  • 認知症
  • パーキンソン病
  • 脳卒中(脳出血や脳梗塞)
  • 頭部外傷
  • 脊髄損傷
  • 頸椎症
  • 糖尿病性神経症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰椎分離症
  • 子宮癌
  • 直腸癌
  • 頻尿
  • 尿失禁
  • おしっこが出にくい(出すことができない)
尿失禁 さまざまな機能障害により、トイレでうまく排尿できなくなった症状のことをいいます。 一般的に加齢による骨盤底の筋肉の機能低下、前立腺肥大症や出産を契機に発症することが多く、女性の方がかかりやすい疾患です。
  • 頻尿
  • おしっこが出にくい(出すことができない)
  • 残尿感がある
  • いつもおしっこがしたいような違和感
  • 蓄尿時や排尿時の痛み
  • 神経障害による尿意の鈍磨
尿路結石 (尿管結石・腎結石・膀胱結石) 結石とは腎臓などにできるシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊です。これが尿の通り道である尿路(腎杯・腎盂・尿管・膀胱・尿道)にでき、尿路を塞ぐ(刺激する)ことで激しい痛みなどを引き起こす疾患が尿路結石です。
  • 突然の背中や下腹部への激痛
  • 血尿がある
  • 吐き気・嘔吐がある
尿路感染症 (腎盂炎・膀胱炎・前立腺炎) 肛門や膣付近の大腸菌などの腸内細菌が、尿道の出口から尿路に入り、腎盂・膀胱・前立腺内で増殖して発症します。特におむつを履いている小さな子ども、排尿機能の低下による残尿の増加と感染防御機能の減弱したお年寄り、男性に比べ尿道が短く細菌が入りやすい女性に多い病気です。
  • 微熱や38℃以上の高熱がある
  • 背中や腰が痛い
  • 吐き気や嘔吐がある
  • 体重が増えない(お子様など)
  • 食欲がない
  • おしっこが濁っている
  • 蓄尿時や排尿時の痛み
  • 頻尿や残尿感、夜尿
  • 血尿がある
前立腺癌 前立腺癌は遺伝子異常に起因し、加齢と男性ホルモンの存在が影響すると考えられていますが、はっきりとした原因・効果的な予防法が明らかになっていない癌です。ひとつだけ言えるのは、前述の通り遺伝要素が強い癌のひとつと考えられているため、前立腺癌と診断された親族がいる場合、早めに検査を受けることをおすすめいたします。
  • おしっこが出にくい(出すことができない)
  • 頻尿、特に夜間頻尿
  • 残尿感がある
  • 夜間の尿の回数が多い
  • 血尿がある
  • 精液が赤い
腎癌 喫煙や肥満・高血圧・糖尿病、長期の透析治療、有機溶剤や化学薬品(カドニウム・アスベストなど)の長期曝露などが原因の一部と考えられていますが、前立腺癌同様、はっきりとした原因・効果的な予防法が明らかになっていない癌です。腎癌の約9割は悪性腫瘍(腎細胞癌)で、尿をつくる尿細管細胞から発生します。50歳以降の中高年者に多くみられますが、30歳以下の若年層にも発生することがあります。
  • 血尿がある
  • 背中や腰が痛い
  • 微熱や38℃以上の高熱がある
  • 貧血である
  • 食欲不振で倦怠感がある
  • 体重が減少している
尿路上皮癌 (腎盂癌・尿管癌・膀胱癌) 腎臓で作られた尿が流れてくるところが腎盂で、尿が膀胱へと通過してゆくところが尿管です。腎盂・尿管・膀胱は同じ組織でできているため一カ所だけでなく多発的に腫瘍ができる可能性があります。腎癌同様、喫煙や有機溶剤・化学薬品(カドニウム・アスベストなど)の長期曝露などが原因の一部と考えられていますが、はっきりとした原因・効果的な予防法が明らかになっていない癌です。
  • 血尿がある
  • おしっこが出にくい(出すことができない)
  • 頻尿、特に夜間頻尿
  • 背中や腰が痛い
精巣腫瘍などの悪性腫瘍 精巣にできる腫瘍で、頻度としては10万人に1〜2人のめずらしい病気ですが、15〜35歳くらいの若い人に多く、この年代の男性にできる悪性腫瘍のなかでは最も多い癌のひとつです。 多くの場合が悪性腫瘍で、進行が速く容易に他の臓器に転移するので早期発見・早期治療が大切です。右記のような症状がみられる場合は、速やかな当クリニックの受診をおすすめいたします。
  • 精巣の一部にしこりがある
  • 精巣が腫れている